生ごみ消滅「ミニ・キエーロ」を作ってみた

土と風と太陽の力だけで生ごみを消滅させる「ミニ・キエーロ」を作りました。(経緯は前回の投稿に)
簡単とはいえ普段DIYをしない人には難しく感じるかもしれません。私が作った工程をこまかく紹介していきます!

参考にした動画

ネット上にミニ・キエーロの作り方がたくさん紹介されていて、複数見て学習しました。その中で東村山市公式のYouTube動画が非常にわかりやすく参考になったので、リンクを張っておきます。※私がカインズで買ったのと同じサイズのプランターを使っていると思われます。てか、カインズのだよね。

一番難しいのはポリカの波板を止めるところだと思います。下の動画では波板の張り方が丁寧に紹介されています。

ではさっそく作っていきます。

準備したもの

私が購入したアイテム情報を ☞ で書いています
プランター(深さ20cm以上が必要)
 ☞(株)アイカ 菜園プランター710型 幅70.5×奥行40cm×高さ26cm, 土容量50L
ポリカーボネイト波板(屋根となるため、容器の開口部以上のサイズ)
 ☞ K PLUS ポリカーボネイト波板 両面とも太陽面に使用可能 長さ91cm(3尺)
角材×3本(容器の幅以上の長さ)
 ☞ K PLUS 杉材 約91cm×3cm×3cmを購入、仕上がり幅の81cmにカット
・プランターと角材を固定するビス×3本(支柱穴に入る直径/ビス頭は支柱穴より大きいこと/木材に1.5~2cmくらい入る長さ)
 ☞ サラモクネジ木材用 直径4.5mm×長さ50mm(直径5mmでもOKです)
蝶番とビス(5cm前後)×2組または3組
 ☞ ステンレス特厚角蝶番51ミリ2枚, ビス8本付き
波板と角材を止める傘釘 38mm 10~12本 (連結タイプでもシングルでも可)
 ☞ CAINZ ステンレス連結傘釘 38mm 90本入り 10本使用
黒土 容器にあわせて
 ☞ CAINZ 黒土14L×2袋

ポリカ波板と角材はコメリで、その他はカインズで買いました。ホームセンターを使い分ける女(笑)

【道具】
・+ドライバー(電動やインパクトがあると早い)
・金槌orハンマー
必要に応じて電動ドリル、カッター、ノコギリなど。私は全部使いました。

作り方

屋根を作る

①2本の角材を1つにして蝶番部分をつくる

角材2本を蝶番でとめる。この時、蝶番を置く向きで屋根が開く角度が変わるので、仕上がりイメージで決める。
私は全開せず途中で止まる開き方にしたいため、②の向きで蝶番を固定しました。

東村山市の動画の中では蝶番を3つ使用していますが、私はケチって2つにしています。
蝶番についていたビスで固定します。下はビスでとめる前の状態↓


②波板を角材にとめる

上の①で作った2本の角材と、1本の角材をプランターの両端に置き、その上に波板を置く。取り付け位置と波板を置く位置を決める。

2本合わせた角材は、上の画像のとおり、プランター支柱用の穴が角材の中央にくるように置きます。
波板が角材の上下(この画像で見ると左右)にはみ出るように置きます。
位置を決めたら、傘釘をうつ位置にマジックで印をつけていきます。
傘釘は波板の「谷」ではなく「山」の部分にうたないといけません。両端の山には必ずうちます。

印をつけたらプランターからおろし、傘釘をうって波板と角材をとめます。
※この際、ポリカ波板はつるつる滑ります。電動ドリル(鉄工用3.5ミリ)で波板に穴をあけてから傘釘を打ちました。角材のほうには特に下穴を開けなくても大丈夫でした。
波板に穴をあけるときは、波板を裏返して穴をあける部分が谷になるようにし、端材の上で開けるとgood。

【波板のサイズについて】
東村山市の動画では幅66cm×奥行45cm(3尺=66cm×90cmを半分にしたサイズ)で幅70cmのプランターにぴったりサイズで取り付けています。私はもう少し横に長めにしたくて2枚を重ね横方向に延長し、幅81cm×45cmに仕上げました。重ねる場合、重なりの最初の山に傘釘をうつことを計算します。
なぜ長めにしたかというと、雨をしっかり防ぎたいのと、傘釘を等間隔で打ちたかったからです。見た目の変なこだわりが発動しました(幅66cmだと、3山おきにしても4山おきにしても等間隔にはならない)。5山おきで5ヶ所に傘釘を打ちました。
なお、波板のカットが大変です。カッターとハサミで無理やりカットしましたが、お店でカットサービスがあれば利用したいところです。

傘釘をうつのに力と慣れが必要でここが一番の難関でした。深く打ちすぎると波の山がつぶれてしまうし、浅いとガタつきます。順序としては、最初に両端、次に中央、その間…という順にうっていくと波の並行が保たれてよいそうです。
でもここまでできたら、終わったも同然です。

屋根をプランターとつなぐ

2本合わせた角材を、プランターにビスで固定します。
プランター支柱用の穴は3ヶ所あり、その3ヶ所を裏側からビスで固定します。角材の中央にビスがくるようにします。
この辺は電動を使わなくても手で十分でした。

完成!!

黒土を28リットル投入。深さも十分でいい感じです。
光と風を通す構造になっているのがよくわかりますね。屋根の傾斜は雨をはけさせるためです。

深さ10~20センチの穴を掘り、生ごみ(廃油もOK。太い骨、貝殻、大きな種はNG)を入れて土とよく混ぜます。泥団子が作れるくらいの水気も必要だそう。上から乾いた土をかぶせて終わり。土の中のバクテリアが生ごみを水と二酸化炭素に分解します。
分解に夏場は5日、冬場は2週間ほどかかるみたいです。埋める場所を順番に変えて使います。
分解されやすいものと、分解されにくいものとがあるようで、使いながら色々と実験していこうと思います。ごみを捨てるのが楽しみ~~♪

追記:かかった費用と時間

気になるコストです。
プランター 798円
ポリカ波板 1,080円
角材 1,374円
ビス 128円
蝶番 678円
傘釘 458円
黒土 590円
計5,106円なり。意外とかかったなぁ、という印象です。
今回は全ての材料を買いましたが、廃材や手持ちの部品をリサイクルしたりすればもっと安くあげられると思います。
時間は2時間くらいかかりました。シンメトリーかつきれいに仕上げようと思わなければ、もっと早く作れるのではないでしょうか。
ビスも余ったし、90本入りだった傘釘ももちろん大量に余っているので、どなたか同じように作る方がいたら差し上げまーす。

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