締めて良いところ、悪いところ【足と靴編】
※2017年6月3日に投稿した記事ですが、2026年3月10日に加筆・修正しました。
靴や衣服で身体を締めることについての話です。
靴を選ぶ時のヒントになればと思います。
【足と靴編】
裸足で土の上を生活できるのなら、敢えて足のどこかを締める必要はありません。が、靴を履く以上、足と靴が離れてしまわないように、どこかを締め(留め)ざるを得なくなります。
わかりやすいように、骨模型に登場してもらいます。

↑右足を横(外側)から見た図

↑右足を前から見た図
赤く塗った骨は、立方骨という骨です。(前から見た図では隠れていてわかりにくいです)
足(くるぶしから下)の骨格構造は大変複雑です。片足28個、両足で56個の骨で構成されています。全身に200個強の骨があることを考えると、その中で足の骨の締める割合が多いことがわかります。骨が多い=関節の数も多くなります。
神経学の視点からみても、関節の多い箇所は、それだけ機械受容器(神経)の数も多くなっています。関節の数が多い「足」は、全身へあたえる影響も大きい場所と言えます。
さて、私が靴を選ぶ時に必ず確認する条件が、
☆靴紐がきちんと締まって足首を安定させられるもの
☆履き口にパッドがあり、かかとをほどよくホールドできるもの
☆立方骨周辺(下の写真で色のついた部分)にフィット感の得られるもの
☆趾(あしゆび)がよく動かせるシェイプとサイズ
です。


靴をを履いたイメージ
履き方も大事です。
かかとの骨をしっかり立ててから、立方骨にかかる黄色のラインのあたりで、靴と足を固定します=靴紐を結びます。
つま先に近い方の紐はあまりきキツキツに締めないようにしています。
靴の販売をしていた時、フィッティングで皆さんが驚くことがありました。
足の前半分、特にゆびの周りに、ゆとりがある点です。
「こんなに足が泳いでいて、良いんですか?」
とも聞かれます。
この場合に「足が泳ぐ」というのは実は間違いです。靴紐でしっかり固定ができず、靴の中で足が前後or左右に滑っている場合を「足が泳ぐ」というのです。足の動きを制限する靴を長年履いていると、「趾(あしゆび)が自由になる」=「足が泳ぐ」と誤解して、どうしても不安になってしまうことがあります。
締めるところはきっちり締まって、趾が自由になる靴を選んで欲しいです。

巷によく売られている靴は、自分に合ったワイズを選んで、上の写真の青いエリアをしっかり固定するという考えのものが多いと思います。ベアフット系の靴に慣れてしまうと、この履き方では足全体をひねる動きが取りづらく、かなり窮屈な感じがします。例えるなら、腰に幅の太いコルセットをされている感じ。
この辺は、靴のメーカーによって考え方はだいぶ異なるし、好みもわかれると思います。
私も含めてですが、日本人は足の骨格構造が崩れている人がほとんどです。
開張足(横アーチがつぶれ、趾の付け根の幅が広がっている足)、外反母趾、その他何かしら足のトラブルのある場合はとにかくファッション性よりも、「履いて心地よい靴」を選びたいところです。
次回はからだ全体ではどこを締めて良いのか?という本題に入ります。


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