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チネイザンコラム:おへそへのアプローチ

チネイザンのトリートメントの一番初めに「お臍(へそ)へのアプローチ」があります。
チネイザンで欠かすことのできない大切なステップです。
よく考えてみると、お臍そのものに触れる施術方法って他に無いのでは?と思います。(鍼や灸もお臍から少し離れたところまで)

現代医学においては、臍は胎生期における臍帯付着部位の傷痕(きずあと)で、生れ出た後は生理学的な役割はないとされています。
でも、実際にお臍に触れてみると…
なんの役割もないとはとても思えません。

お臍は胎児と母体と繋がる唯一のライフラインだったわけで、母親や祖先といった生命の繋がり、感情、古い記憶、ストレス、トラウマなど、多くの情報が存在するであろう神秘的な部位です。
また、胎内から胎外へ出る「出生」は、誰にとっても人生最大級(!)の環境の変化で、同時にたくさんのストレスを受けています。出生時のストレスについては覚えている人がほぼいないせいであまり認識されませんが、その人の人生に大きな影響を与えているのは間違いありません。
すべてはお臍から始まっているし、わたしたちが日々身体や脳で受け取る情報もまた、お臍に伝達されているようです。
ご自分のお臍に触ったことのない人は、試しにちょっと触ってみてください。※お臍の真ん中ではなく、周囲=お臍のくぼみに沿った縁の部分。
驚くほどの硬いしこりや、凝りのような存在などに気づくかもしれません。
私もよく施術していて「どう考えても骨じゃないんだけど、この硬い物体はなんだろう?」と思うことがあります。これがなくなったらすごく楽に生きられるんじゃないかなー、と思う一方で、その人“らしさ”の現れでもあるので、なんというか愛おしい感じもします。
お臍への施術はわりと単調で、ゆっくりスパイラルを描くように、皮膚を介してお臍にわずかな動きを伝えていきます。セッションが終わるころには、お臍周りの様子は多少なりとも変化しています。骨のように硬かったしこりがほとんど感じられなくなることもあります。繰り返しセッションをしても、なかなかなくならないものもありますが。

チネイザン、特にお臍周辺への施術では、筋膜【fascia】にも効果的に働きかけます。
最近すっかり「筋膜」がブームですね。「筋膜はがし」のようなキャッチーなコピーが目につきますが、強い力でゴリゴリ扱ってよいものでもないだろう、と思います。
ちなみに「気」と呼ばれるものは、まだ科学的に証明されていないものの「筋膜」を流れているのでないかという説が有力です。
「筋膜」といっても、筋肉だけではなく各臓器を包んでいる結合組織、からだ全体を包む皮膚なども筋膜であり、それらが全身をくまなく連結しているといわれています。筋膜ネットワークは筋骨格系、神経系、循環器系の働きにも深く関係します。
そして、お臍はまさに全身の筋膜ネットワークが集結しているところ。だから、お臍への繊細なタッチがからだ全体に働きかけるのです。

このお臍へのタッチが心地よいかどうかというと。。。
人によって意見はさまざま。
初めから「あー、気持ち良い!」という人は少ない気がします。「ちょっと変な感じ」「そわそわする」「痛い」と感じる人のほうがどちらかというと多いです。

お臍関連で、お客様のお声をいくつか紹介します。

お臍をやってもらっているあいだ、頭がどんどんゆるんでいくのがわかった。

チネイザンはとても神秘的な体験でした。反覚醒状態で施術者の指が身体の深部までどこまでも潜っていくように感じられたり、施術者からの感想を伺ったりの体験すべてが、まるでフォークロアの世界に迷い込んだように自分の身体から古い神話の世界の時間にアクセスしているような、自我と世界の境目が溶解していくようでした。最早ボディトリートメントではなく精神にまでダイレクトに作用するようです。むしろボディトリートメントを突き詰めると精神世界も無縁ではいられないということなのかもしれませんね。

上のご感想にも書いていただいたように、自我と世界の境目、あるいは潜在意識と顕在意識の境目などが、溶けていくような感覚は確かにありますね。それは肉体的にも精神的にも可能性が広がる、ということでもあります。
チネイザンを受けると、たとえば筋膜の緊張がゆるんで、肩こりや背中の張りがラクになるかもしれません。ただ、これはあくまでも一時的なものであり、今まで通りの姿勢、生活パターン、思考の繰り返しで元に戻ってしまうでしょう。もっと大事なことは、自己発見・自己変容にあります。自分を不自由にしていたものに気づくことだったり、新たな可能性に気づいて些細なことでもいいので行動を変えていくことだったり。
お臍のあたりを触る、触られることに抵抗のある方こそ、チネイザンを受けてみて欲しいです。


臍は人間の身体のほぼ中央に位置する。レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452-1519)が描いたウィトルウィウス的人体図でも、臍は円の中心点に重なっています。

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